エゾサンショウウオ と キタサンショウウオ のレプリカを作製しました!

エゾと キタサンショウウオ !!

 北海道のNPO法人『環境把握推進ネットワーク-PEG』からご依頼をいただき、 エゾサンショウウオ と キタサンショウウオ のレプリカを作製しました。

 本物のサンショウウオを3Dスキャンしてデータを構築し、その後3Dプリンターで出力をしました。

データ構築の様子
エゾサンショウウオ
エゾサンショウウオ 3Dデータ
キタサンショウウオ
キタサンショウウオ 3Dデータ

 エゾサンショウウオ の生体を観察しながら着色を施しました。

 キタサンショウウオ の生体を観察しながら着色を施しました。エゾと比べ、動きがアグレッシブで少し手こずりましたが、リアルに完成して安心しました。

3Dスキャンやレプリカ作製!

 アンフィ合同会社では、3Dスキャンやレプリカの作製依頼をお待ちしております。これって作れるの?という物でも気軽にお声かけいただけますと幸いです。

 お問い合わせはお電話(0734-88-6996)か下記URLをご参照くださいませ!

https://amphillc.com/contact

ニホンアカガエル を観察してきました!

ニホンアカガエル って珍しいの?

 2022年3月3日、和歌山県の紀美野町内にて ニホンアカガエル を観察してきました。水中で息をひそめる姿や、数センチまで近づいた写真も撮影することができました。

ニホンアカガエル Rana japonica

 和歌山県レッドデータブックによると、本種は絶滅危惧1類(CR+EN)に指定されています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/sizen/ryouseirui.html

※上のURLから、「和歌山県レッドデータブック掲載種 両生類」をご確認いただけます。

 絶滅危惧1類(CR+EN)とは絶滅の危機に瀕している種の事です。

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html

※上のURLから、レッドリストのカテゴリー(ランク)についてをご確認いただけます。

 ”絶滅の危機”と言っても紀美野町の ニホンアカガエル は滅多に見つからない生き物ではなく、限られた時期と場所では当たり前のように観察することのできるカエルなんです。そんな当たり前の場所が昔と比べて減ってきているため、絶滅の危機が迫っているんです。

 

ニホンアカガエル を見つけた!

 夜中に田んぼの側溝を覗くと ニホンアカガエル を見つけました!水中で息を潜めています。何だか少し眠たそうに見えるのは自分だけでしょうか…。

ニホンアカガエル
田んぼの側溝にて
ニホンアカガエル
水中の ニホンアカガエル
ニホンアカガエル
数センチまで近づいて撮影
ニホンアカガエル
水中の個体とは雰囲気が違う

 山の染み出し、石や流木の下を確認しながら進んでいくと小さな池を見つけました。踏むと沈んで足がとられてしまいそうな泥地にライトを当てながら探していると、ありました! ニホンアカガエル の卵塊です。半透明でゼリーのようです。周りにはいくつかの卵塊があり、最近産んだと考えられる卵や、もう既に小さなオタマジャクシが発生している塊もありました。意外と産む時期はバラついているのかな?そんな事を感じました。

ニホンアカガエル
ニホンアカガエル の卵塊
頭隠して尻隠さず

ニホンアカガエル 繁殖の様子!!?

 道を進んでいくと、 ニホンアカガエル を2匹見つけました。真っ暗だったのでライトを当てて観察していたのですが、明るい光が嫌なのか少し潜ったり、明るい場所から離れようと泳ぐ様子が観察できました。繁殖行動をしていたのですが、抱きしめられている側は少しぐったりした様子でした。果たしてこの2匹はこの後どうなったのでしょうか…。

ニホンアカガエル が2匹
ニホンアカガエル
ライトを嫌がっているように見えた
強く抱きしめている

 アンフィ合同会社では、今後も自然観察を通して生き物への理解を深めたいと考えています。また、学術的に価値のある発見に関しては当社のHPやSNSも活用し、積極的に報告をしていきます。

絶景の棚田を手のひらに!( 中田の棚田 )

ドローンで地形をキャプチャ

 9haもの巨大な棚田を3Dデータ化するために、カメラ付きドローンの空撮を地元の棚田の関係者にお願いして実施しました。ドローンは4K撮影が可能で、飛行時間は約8分です。ドローンは棚田全体を見渡せる高台から出発し林縁に沿ってフライトしてもらいました。

中田の棚田
和歌山県紀美野町の 中田の棚田 とドローン

フォトグラメトリで3Dデータ化

 現地にパソコンを持ち込み、撮影してもらった動画を1秒に1枚の画像へと変換し、総数419枚の画像をフォトグラメトリ専用ソフト「Agisoft Metashape」で3Dデータ化しました。図中の青いブロックが撮影位置で、ドローンの軌道となります。ドローンは左回りにフライトしました。

中田の棚田
ドローンからの空撮画像
中田の棚田
棚田をフォトグラメトリ

模型で絶景と人とを繋ぎたい!

 3Dデータを使って手のひらサイズのジオラマ模型を作成しました。小さく出力しても形状が分かるように3D編集ソフトZBrushを使い、勾配を1.5倍程度、表面構造のコントラストを1.6倍程度あげて畦や農道をはっきりさせました。そして、光造形式の3Dプリンターを使い出力し、着色担当に色を塗ってもらって完成です。今後は棚田の生き物も順次3Dデータ化する予定で、現在までにギューリキマイマイやムササビを3Dデータ化してみました。

 完成した模型は棚田の再生プロジェクト(http://kiminoriceterrace.com/)のイベントに活用してもらう予定です。計画では棚田の景観や生物を観察しながら模型に色を塗ってもらい、里地里山の自然により興味を持ってもらうことを期待しています。

 

執筆:佐々木

中田の棚田
完成した中田の棚田の模型
中田の棚田
ギューリキマイマイをフォトグラメトリ
中田の棚田
ムササビをフォトグラメトリ

ニホンオオカミ の頭骨模型を作製しました!

モデリングで ニホンオオカミ の頭骨を作製!

ニホンオオカミ
ニホンオオカミ の3Dデータ

モデリング(造形)した3Dデータより、 ニホンオオカミ の頭骨模型を作製しました。

着色していきます!

ニホンオオカミ
ニホンオオカミ の模型を着色する様子

 初めにエアーブラシなどで全体を着色しました。その後、骨らしい色味や神経孔などの暗部の表現を、筆塗りによって調整しました。骨格標本特有の脂の残ったシミのような色味まで再現したこだわりのレプリカです。

完成した ニホンオオカミ の頭骨

ニホンオオカミ
ニホンオオカミ
ニホンオオカミ
ニホンオオカミ
ニホンオオカミ
ニホンオオカミ の頭蓋骨
ニホンオオカミ
ニホンオオカミ の下顎

今もどこかに…

ニホンオオカミ
民家を背景に ニホンオオカミ の頭骨模型を持つ様子

 近年、徳島県や愛知県の民家からニホンオオカミの頭骨が出てきています。日本中には、未発掘のニホンオオカミの頭骨が数多く存在しているのかもしれません。そんなロマンある生物の頭骨模型です。

 

 アンフィ合同会社では今後も絶滅動物の骨格や化石、現生の骨格標本や、生き生きした姿のフィギュアなど、様々な模型を作製していきます。どうぞご期待くださいませ。

販売中の ニホンオオカミ 関連グッズ

ニホンオオカミ
ニホンオオカミ 江戸図譜

座りニホンオオカミ 縮小全身骨格模型 販売中

https://amphillc.thebase.in/items/55598218

ニホンオオカミ
ニホンオオカミ 全身骨格

ニホンオオカミ 全身骨格模型 販売中

https://amphillc.thebase.in/items/55597876

オオカミ
オオカミの頭骨

Oregon State Universityの3Dデータを活用した頭骨 レプリカ

オオカミの頭骨

https://amphillc.thebase.in/items/46419086

オオカミ
手のひらサイズのオオカミ

可愛い手のひらサイズも!

https://amphillc.thebase.in/items/47904701

アンフィ合同会社 のパンフレットを作製しました!

アンフィ合同会社 を知っていただくために!

アンフィ合同会社

 アンフィ合同会社 のパンフレットを作製しました!展示で使用された模型や、どんな商品があるのかが一目でわかるパンフレットになっています。

アンフィ合同会社

 写真を多めに作製しました。詳しくは当社の販売ページよりご確認いただければと考えています。

https://amphillc.thebase.in/

アンフィ合同会社

 イベントで設置させていただいたり、商品を購入いただいた方にお渡ししています。多くの方に当社の活動や商品を知っていただければ幸いです。

キーノ和歌山の市民図書館で ミヤマクワガタ に色を塗る体験講座を行いました!

ミヤマクワガタ の体験講座

 キーノ内の和歌山市民図書館で、 ミヤマクワガタ に色を塗る体験講座のイベントを行いました!

和歌山市民図書館にて巨大な ミヤマクワガタ を展示中です!

ミヤマクワガタ

 午前と午後の2部制で行い、それぞれ10名ずつの定員で募集した本講座は、予約満員で当日を迎えました。場所は、巨大な ミヤマクワガタ を展示していた横のスペースで開催しました。

ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ

 参加者が、それぞれ好きな絵の具で色を塗っていました。巨大な展示されている ミヤマクワガタ を観て、塗って体験することで、より記憶に残って生き物へ興味を持っていただければ幸いです。

 当社では、今後も模型に色を塗る体験講座のイベントを企画・運営していく予定です。イベントの開催予定日が決まり次第、当社HPのイベント情報ページに掲載します。ご興味を持った方は、是非、ふるってご参加ください。

アンフィ合同会社のオリジナル商品は下記URLよりご確認いただけます。

https://amphillc.thebase.in

当社の納品した模型の実績は下記URLよりご確認いただけます。

会社概要

和歌山市民図書館にて巨大な ミヤマクワガタ を展示中です!

 8/28~9/17の期間、和歌山市民図書館の2Fにて、当社の作製したミヤマクワガタを展示しています。

 どなたでも無料で見ることのできる期間限定の展示です。是非、足を運んでいただければ幸いです。

ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ

 巨大なミヤマクワガタを展示する台に本棚を採用し、棚には本物のミヤマクワガタをマクロ撮影した写真を展示しています。本物の高画質な写真と、巨大で精密なミヤマクワガタの模型を見比べていただきたいです。

ミヤマクワガタ

 画像にある通り、こちらの標本から3Dデータを取得しました。

ミヤマクワガタ

 和歌山県在住の15名にご協力いただき、模型を着色していただきました。どの模型からも個性を感じます。非常に厚みのある展示になりました。

ご協力いただき誠にありがとうございました。

ミヤマクワガタ

 ミヤマクワガタの大顎だけの模型も展示しています。こちらは触れる展示となっています。是非、触れて形状を確かめていただければと考えています。

 当社のパンフレットも配置させていただきました。当社にご興味を持っていただいた方には是非持ち帰っていただければ幸いです。

 アンフィ合同会社では今後もイベントや展示の企画を予定しています。過去の企画や、今後開催する展示についての情報は下記URLよりご確認いただけますので、定期的にご確認いただければ幸いです。

体験イベント 展示イベントページ

「美里の湯 かじか荘 」さん周辺で生物調査をしました。

7月14日(水)「美里の湯 かじか荘 」さんに許可をいただき、1時間ほどの調査でカエルやヘビ、魚や水生昆虫など、様々な生き物を確認しました。

かじか荘
かじか荘

川では魚の群れやオタマジャクシが観察できました。

オタマジャクシを捕まえ、マクロレンズで観察してみると…

カジカガエルのオタマジャクシでした!

その後、川から離れて周辺を歩いていると…

かじか荘

カジカガエルの生体を発見!マクロレンズで観察しているとパイプの奥に隠れてしまいました…

かじか荘 さんでは是非カジカガエルを見つけたいと考えていたので嬉しい出会いでした。

他にも様々な生き物に出会えました。

継続的に観察することで、様々な発見をしていきたいと考えています。

日本産哺乳類 の頭骨の3Dデータを世界へ公開します!

日本産哺乳類 の頭骨3Dデータ

昨今、世界の博物館や大学などの教育機関では貴重な収蔵品を3Dスキャンし、そのデータを誰でも生涯学習に活用できるように公開しています。

当社も賛同したいとの考えから、日本産哺乳類 の頭骨の3Dデータをダウンロード可能な状態で世界へ公開します。

例えばタヌキです。

日本産哺乳類 タヌキ

 

3Dデータをダウンロードして、親しんでいただけたらと考えています。

by amphi on Sketchfab

今後も、アンフィ合同会社が所持する 日本産哺乳類 標本の3Dデータを世界へと公開する予定です。

どうぞご期待くださいませ。

ニホントカゲ が食べていたのは…?

 紀美野町内にある当社で、 ニホントカゲ の捕食シーンの撮影に成功しました。町内でニホントカゲを見かけることは少なくないのですが、普段と違いこちらに気づいても逃げ出さず、一心不乱に捕食していました。

ニホントカゲ

ニホントカゲの発見時の様子です。

ニホントカゲ

観察していると、少し移動してまた捕食を繰り返していました。

小さな翅のついた虫?

 ニホントカゲの周りを観察すると、何か小さい羽のついた虫が確認できました。

シロアリ

足の踏み場がないほどの数が確認できました。

シロアリ

翅の形状が4枚とも同じ大きさでした。死んでいる個体や、まだ少し動く個体も確認できました。

シロアリ

アリ類とは少し雰囲気が違って感じました。マクロ撮影をして観察することにしました。

マクロ撮影の結果

シロアリ

大きさは4㎜ほどで全翅長は7㎜程でした。触覚はアリ類で見られるくの字型の棒状ではなく、直線的で数珠状でした。また、胴体にクビレは無く寸胴でした。黒褐色の体色で、前胸背板は黄色でした。

結果ヤマトシロアリと考えられます。

昨日は大雨で、今日は一転した快晴でした。条件が重なり、翅のあるシロアリが群飛したと考えられます。また、飛び立つ際や、ペアを求めて地上に降りた個体がニホントカゲに狙われたと思われます。

今後も自然観察を続けていく予定です。

アンフィ合同会社をよろしくお願いいたします。

参考にした文献 青木  淳一.2015.日本産土壌動物 分類の為の図解検索.p1586

 

♦今日の生き物シリーズ
アンフィ合同会社は本物の生き物を観察することで、よりリアルな模型の製作を目指しています。そこで、弊社が位置する自然豊かな紀美野町周辺で見られる生き物を紹介します。