【 アカハライモリ 】紀美野町自然環境ネットワークのみなさんが色塗り体験をしてくれました。

今日は色塗り体験の日でした!
主催は紀美野町自然環境ネットワークのみなさんです。
 アカハライモリ のメスとオスの模型に着色してくれました。

Today was a day for coloring experience! The organizers were the members of the Kimino Town Natural Environment Network. They colored a model of a female and a male red-bellied newt!

アカハライモリ

ハサミやヤスリをつかってサポート材をはずします。
 アカハライモリ の指は細くて長いので難しい場面もあったようでしたが、慎重に生き物の形をした部分だけを取り出していきます。

Using scissors and a file, remove the support material. The long, thin fingers of the red-bellied newt made it difficult at times, but we carefully removed only the parts that were in the shape of the creature.

アカハライモリ
アカハライモリ

みなさん思い思いの色に着色してくれていました。
今回のテーマである アカハライモリ は黒と赤を使ってくれる方が多かったようで、実際の生き物の色に近づけながら取り組んでくれたのかな~と想像しながら嬉しく思いました。
いろんな色をつかって塗ってくれた方も、自分だけのオリジナル模型に愛着を持ってくれてありがたいです。

Everyone colored the works to their heart’s content. I was happy to see that many of them used black and red for the red-bellied newt, the theme of this year’s exhibition, imagining that they had worked on it while keeping the colors close to those of the actual creature. We are grateful that those who painted the models using various colors have become attached to their own original models.

色塗り体験

「自分たちで色塗り体験を開催したいので模型をつくってほしい!」というご希望がございましたら、アンフィ合同会社(きみの自然体験館)までお問合せください。

We want to hold our own coloring experience, so we want you to make a model for us! If you have any requests, please contact Amphi LLC (Kimino Nature Experience Center).

エゾサンショウウオ と キタサンショウウオ のレプリカを作製しました!

エゾと キタサンショウウオ !!

 北海道のNPO法人『環境把握推進ネットワーク-PEG』からご依頼をいただき、 エゾサンショウウオ と キタサンショウウオ のレプリカを作製しました。

 本物のサンショウウオを3Dスキャンしてデータを構築し、その後3Dプリンターで出力をしました。

データ構築の様子
エゾサンショウウオ
エゾサンショウウオ 3Dデータ
キタサンショウウオ
キタサンショウウオ 3Dデータ

 エゾサンショウウオ の生体を観察しながら着色を施しました。

 キタサンショウウオ の生体を観察しながら着色を施しました。エゾと比べ、動きがアグレッシブで少し手こずりましたが、リアルに完成して安心しました。

3Dスキャンやレプリカ作製!

 アンフィ合同会社では、3Dスキャンやレプリカの作製依頼をお待ちしております。これって作れるの?という物でも気軽にお声かけいただけますと幸いです。

 お問い合わせはお電話(0734-88-6996)か下記URLをご参照くださいませ!

https://amphillc.com/contact

ニホンアカガエル を観察してきました!

ニホンアカガエル って珍しいの?

 2022年3月3日、和歌山県の紀美野町内にて ニホンアカガエル を観察してきました。水中で息をひそめる姿や、数センチまで近づいた写真も撮影することができました。

ニホンアカガエル Rana japonica

 和歌山県レッドデータブックによると、本種は絶滅危惧1類(CR+EN)に指定されています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/sizen/ryouseirui.html

※上のURLから、「和歌山県レッドデータブック掲載種 両生類」をご確認いただけます。

 絶滅危惧1類(CR+EN)とは絶滅の危機に瀕している種の事です。

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html

※上のURLから、レッドリストのカテゴリー(ランク)についてをご確認いただけます。

 ”絶滅の危機”と言っても紀美野町の ニホンアカガエル は滅多に見つからない生き物ではなく、限られた時期と場所では当たり前のように観察することのできるカエルなんです。そんな当たり前の場所が昔と比べて減ってきているため、絶滅の危機が迫っているんです。

 

ニホンアカガエル を見つけた!

 夜中に田んぼの側溝を覗くと ニホンアカガエル を見つけました!水中で息を潜めています。何だか少し眠たそうに見えるのは自分だけでしょうか…。

ニホンアカガエル
田んぼの側溝にて
ニホンアカガエル
水中の ニホンアカガエル
ニホンアカガエル
数センチまで近づいて撮影
ニホンアカガエル
水中の個体とは雰囲気が違う

 山の染み出し、石や流木の下を確認しながら進んでいくと小さな池を見つけました。踏むと沈んで足がとられてしまいそうな泥地にライトを当てながら探していると、ありました! ニホンアカガエル の卵塊です。半透明でゼリーのようです。周りにはいくつかの卵塊があり、最近産んだと考えられる卵や、もう既に小さなオタマジャクシが発生している塊もありました。意外と産む時期はバラついているのかな?そんな事を感じました。

ニホンアカガエル
ニホンアカガエル の卵塊
頭隠して尻隠さず

ニホンアカガエル 繁殖の様子!!?

 道を進んでいくと、 ニホンアカガエル を2匹見つけました。真っ暗だったのでライトを当てて観察していたのですが、明るい光が嫌なのか少し潜ったり、明るい場所から離れようと泳ぐ様子が観察できました。繁殖行動をしていたのですが、抱きしめられている側は少しぐったりした様子でした。果たしてこの2匹はこの後どうなったのでしょうか…。

ニホンアカガエル が2匹
ニホンアカガエル
ライトを嫌がっているように見えた
強く抱きしめている

 アンフィ合同会社では、今後も自然観察を通して生き物への理解を深めたいと考えています。また、学術的に価値のある発見に関しては当社のHPやSNSも活用し、積極的に報告をしていきます。

納品した模型の展示風景をご紹介 (島根県立三瓶自然館 サヒメル )

模型6点を サヒメル 様へ納品しました!

 島根県にある博物館へ模型を納品しました!作製のこだわりについてや、納品物の鮮明な写真については下記URLよりご確認いただけます。

島根県へ 外来生物 の模型を納品!(島根県立三瓶自然館サヒメル)

 施設様の詳細や、特別展については下記よりご確認くださいませ。

島根県立三瓶自然館サヒメル

春の企画展「あなたのとなりのエイリアン−島根の外来生物たち−」

開催日 2022年3月19 – 5月29日

料金 大人600円、小中高生200円、幼児無料

申込み・問合せ 0854-86-0500(島根県立三瓶自然館サヒメル)

https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/event/3637

サヒメル 様での展示風景

 展示風景の写真を、施設の学芸員様に撮影していただきました。

 また、「外来生物の模型ができるまで」という展示パネルを4枚作製していただきました。今回の模型について、どのようにデータを作製したかや、3Dプリンターでの出力について、着色についてなどをわかりやすくまとめていただきました。

 3Dプリンターでの出力前に、メールで3Dデータをご確認いただく事で、納品された際に思っていたのと違う…となる事を避けています。また、色味については両者で所持している図鑑の個体を参考に着色することで、モニターによる色の認識の違いを防ぎました。

 

執筆:江田

サヒメル
特別展の様子
サヒメル
納品したウシガエルとザリガニ
サヒメル
納品した様々な模型
サヒメル
展示パネルの様子
アンフィの模型ができるまでのパネル
サヒメル

 アンフィ合同会社では今後もリアルな生き物の模型やレプリカを作製してまいります。どうぞお楽しみに!

お見積りのお問い合わせやご相談などお気軽にご連絡くださいませ。

https://amphillc.com/contact

電話番号:0734-88-6996(平日9~17時)

Instagram:@amphi_llc

Twitter:@Amphi09LLC

ホライモリ をリニューアルしました!

洞窟の両生類 ホライモリ

ホライモリ

 腹面は内側から塗料を流し込み、内臓の透け感を表現しています。

台座に乗せて飾れます!

ホライモリ

下記URLより販売中です!

両生類が好きな方は是非ご検討ください!

https://amphillc.thebase.in/items/42247751

Twitterでも好評!

デボン紀最末期からの刺客 イクチオステガ 全身骨格模型登場!

古代の両生類 イクチオステガ

 デボン紀最末期に出現した種として有名な、イクチオステガの縮小全身骨格模型です。3Dデータはモデリング(造形)です。作製には、「生物ミステリープロ 地球生命 水際の興亡史」を参考にしました。

イクチオステガ
イクチオステガ

イクチオステガ の登場

イクチオステガ
イクチオステガ 化石イメージ

 デボン紀最末期に出現した種として有名なイクチオステガは、全長が1mほどで陸上で暮らすことのできた四足動物でした。
 1932年に最初の化石が報告されて以降、多くの標本が発見されており、初期の四足動物においては最も研究が進んでいます。化石が発見された時期も古く、知名度もかなり高いのではないでしょうか。

最新の学説に沿ったディティール

イクチオステガ
イクチオステガ 後ろ脚

 本種はがっしりとした四肢を持つ動物で、前脚については不明ですが、後ろ脚には少なくとも7本の指があったことがわかっています。研究によると、前脚は前後方向にしか動かせず、ムツゴロウのような動きであったことがわかっています。また、後ろ脚は、接地していなかった可能性もあるといわれています。

イクチオステガ
イクチオステガ 扁平な頭骨

 頭骨は扁平ですが、眼の位置はパルマステガのように高くはありません。長く太いあばら骨をもち、浮力の無い陸上で腹這いになっても、自身の体重で内臓を潰すことはなかったと指摘されています。

 水中や陸上を移動することが可能だったイクチオステガの全身骨格模型をお部屋のインテリアとしていかがでしょうか。(壁掛けも可能)

 

販売は下記URLより

https://amphillc.thebase.in/items/53911889

「美里の湯 かじか荘 」さん周辺で生物調査をしました。

7月14日(水)「美里の湯 かじか荘 」さんに許可をいただき、1時間ほどの調査でカエルやヘビ、魚や水生昆虫など、様々な生き物を確認しました。

かじか荘
かじか荘

川では魚の群れやオタマジャクシが観察できました。

オタマジャクシを捕まえ、マクロレンズで観察してみると…

カジカガエルのオタマジャクシでした!

その後、川から離れて周辺を歩いていると…

かじか荘

カジカガエルの生体を発見!マクロレンズで観察しているとパイプの奥に隠れてしまいました…

かじか荘 さんでは是非カジカガエルを見つけたいと考えていたので嬉しい出会いでした。

他にも様々な生き物に出会えました。

継続的に観察することで、様々な発見をしていきたいと考えています。

第22回両生類自然史フォーラム(Zoom)2021.6.5について

2021年6月5日(土)にzoomにて開催される第22回両生類自然史フォーラムが開催されます。

http://www.nbs.jpn.org

当社では下記の時間で2つ発表をします。

15:40〜16:00「写真測量による両生類調査への導入の検討」

16:00〜16:20「リアルさを追求した両生類模型への着色の試み」
 
ご興味のある方は、6月5日正午までの間に下記URLよりお申し込みください。日本両生類研究会より追って、参加方法のお知らせが届きます。
 
フォーラム、懇親会とも参加費無料です。
奮ってご参加ください。
          

ヘルベンダーの立体壁掛け模型を作成しました!

イースタンヘルベンダーの立体壁掛け模型を作成しました。

イースタンヘルベンダー Cryptobranchus alleganiensis

本種は日本の固有種であるオオサンショウウオ Andrias japonicus と同じオオサンショウウオ科 Cryptobranchoidea に属します。

食性は動物食で、魚類や甲殻類などを食べています。

今回の模型ではイースタンヘルベンダーが甲殻類(ザリガニ類)を捕食しようと狙っている瞬間を立体壁掛け模型にしました。

製作する上で、体色や背面の黒斑については下記の文献を参考にしました。

参考文献:西川完途.2018.オオサンショウウオの自然史

壁にかけている様子。

今後もジオラマ風の立体模型を製作予定です。

最大長:約27㎝

商品重量:約150g

¥5,000

和歌山県の古座川でオオサンショウウオを観察してきました!

オオサンショウウオ(Andrias japonicus

 

オオサンショウウオを観察するために、和歌山県の古座川へ行ってきました。

古座川へ行くのは4カ月以上ぶりで、前回行った時、季節はまだ夏でした。

※9月1日の「今日の生き物」参照

今日の生き物NO.35

そのため、探す際の寒さや、この時期にもオオサンショウウオは変わらずに観察できるのかなど若干の不安がありました。

お昼には古座川へ到着し探し始めますが、錆びたような茶色いアユや、ハゼ類などの魚類ばかりが見つかり目当てのオオサンショウウオは全く見つかりませんでした。

また、前回来た時と比べて目視できる魚数は減り、川底の珪藻類が前回より多くヌルヌル滑って川での移動がしにくかった事が印象に残っています。

前回も日が落ちて暗くなった頃に見つかったことから、夜まで車内で待機することにしました。

午後5時半ほどからヘッドライトを付け再開しました。

結果的に前回観察した場所からやや下流側で発見しました。

岩と岩の隙間に隠れていますが、反対に回り込むと顔が見えました。

観察していると、右前肢に大きな怪我をしている個体であることに気づきました。

皮が裂け肉が見えており、オオサンショウウオが動くたびにビラビラと皮が揺れ、痛々しく見えました。

岩の隙間から別の岩の隙間へと移動しますが、怪我している為か動きが遅く見えました。

また、全長は60㎝ほどの個体でした。

10分ほど動き回っていましたが、自分の身体を上手く収められる隙間を見つけたのか、移動をやめました。

 

顔や身体の模様から前回(8月30日)古座川で見たオオサンショウウオとは別の個体であることがわかります。

京都で見た交雑種と思われるオオサンショウウオは全体的に黒く、三重県で見たオオサンショウウオは全体的に赤っぽくオレンジ色でした。

それらの記憶と比べると、古座川で見るオオサンショウウオは全体的に黄色っぽく、黒斑がやや小さい印象を受けました。

様々な場所で何回もオオサンショウウオを見ることで地域差や個体差があることが少しずつわかってきました。

それらの理解を模型製作へ活かしたいと考えています。

オオサンショウウオは当社のオリジナルグッズであるMuseum on the Wallの題材にもなっている生物です。

B-1 MWオオサンショウウオ壁掛け

これからも定期的に観察し、模型製作の技術力の向上に努めたいと考えています。

カメラ:Nikon COOLPIX W300

ヘッドライト:Helius LED usb充電式

胴長:エクセル チェストハイ ウェーダー