「 化石・恐竜 」専門の販売サイトのご紹介!

 こんにちは!営業担当の江田です!

 いつも皆様に使っていただいているECサイトの管理をしています。

 様々な方に喜んでいただければと新商品を増やし続けた結果、現在では270種類以上のラインナップを誇る販売サイトになっています!

化石・恐竜
総合販売サイト

化石・恐竜 専用サイトの誕生

 頭骨や化石のレプリカ、”両生類のいきいきした模型”など潤沢な商品ラインナップがある一方で、「化石や恐竜だけが見たい!」と感じている人もいるのではないかと考えました。

 そこで早速作りました!化石や恐竜を専門とする販売サイト!!その名も「化石・恐竜 アンフィ」です。

専門販売サイト「化石・恐竜 アンフィ」

専門販売サイトの構想

 今後も、皆様に使っていただきやすいような専門販売サイトを増やしてく予定です。

 具体的には、「動物園」「水族館」「日本産動物」「ミニ頭骨シリーズ」などの専門サイトです。お手に取りやすい価格で、探したいグッズがすぐに見つかるサイトの構築を目指し、日々アップデートしていくアンフィ合同会社の販売サイトを今後もご期待くださいませ。

和歌山市民図書館にて 三葉虫レプリカ の色塗り体験講座を開催しました!

 化石・地質担当の新垣です。5月5日(木)に「 三葉虫レプリカ の色塗り体験講座」と題したワークショップを開催しました。今回の記事では、その内容と様子をお伝えします。また、5月15日(日)まで和歌山市民図書館2Fにて展示「5憶年前の記憶~三葉虫の魅力~」が開催されています。まだ展示をご覧になっていない方は是非足を運んでください

色塗りレプリカの作製秘話

 ワークショップで使用した色塗りレプリカは試行錯誤を繰り返して作製しました。初期案として「丸くなった三葉虫」を3Dプリンターで出力し実際に塗ってみました。参加者視点になってみると、このレプリカでは伸びている状態から丸くなる”動き”を想像しにくく、また着色中に手も汚れてしまいました。

 そこで「丸くなった三葉虫」と「伸びた三葉虫」を一つのレプリカにして完成させました。また、3Dデータ上でサイズを調整することで、実際に丸くなった時のサイズ比を再現しました。台座を付けたことで着色中に手が汚れることもありませんでした。

 試作品を作るコストが抑えられたことや、簡単にサイズを調整できる事は3Dプリンターを活用するメリットの一つだと再確認しました。

初期案では手が汚れてしまった
手が汚れず塗りやすい!
三葉虫レプリカ
二つの三葉虫の合成(濃い部分が丸まっている三葉虫の3Dデータで、透明な部分は伸びている三葉虫の3Dデータ)

講座と色塗りの様子

 ワークショップ午前の部は、展示を見て当日に参加を決めた人もいました。午後の部は満員で、多くの参加者に三葉虫の魅力を伝えることができました。

 今回のイベントは、「展示解説」と「レプリカへの色塗り」の2つに構成をわけました。

 展示解説の内容は①三葉虫の生きていた時代、②様々な形のものがいたこと、③これから塗るレプリカです。本物の三葉虫の化石だけではなく、拡大レプリカも使って構造や機能について説明しました。

 色塗りパートではリアルなレプリカ作製のコツを二つお伝えしました。一つ目は、母岩と化石を塗りわける事。二つ目は三葉虫の体節に沿って着色をすることです。

 お子さんが集中して塗っている間に、親御さんから前半の展示解説の質問がありました。「三葉虫ってなんの仲間なんですか…?」や、「何を食べていたんですか?」など素朴だけれど鋭い質問にで回答させていただきました。

 イベント開始から終了予定の45分程度が経ち、完成した参加者がちらほらと出てきたのを見計らって終了の合図をしました。それぞれのレプリカを見ると、化石に似せた暗い色ではなくピンクや青など明るい色の独創的な三葉虫もありました。三葉虫のレプリカ作製を皆さんが楽しんでいただけたのではないでしょうか。

三葉虫レプリカ
色塗りの様子
三葉虫レプリカ
母岩と化石を塗りわけている様子
明るい色の独創的な三葉虫レプリカ

展示・ワークショップを企画して・・・

 今回の展示では、知名度の低い三葉虫を楽しんでいただけるために、多くの工夫を凝らしました。拡大レプリカを見ている人から「へー三葉虫って丸くなるんだー」や「とげとげしてる」などの声が聞こえたときは三葉虫について知ってもらえて、面白いと思ってもらえてよかったと思いました。ワークショップでは、お子さんだけでなく保護者含め多くの人に質問をしていただきました。

 これからも博物館ではなかなか味わえない、アンフィならではの展示、ワークショップを続けていきたいです!

三葉虫グッズも販売中!

三葉虫レプリカ時計です。

化石と現場の 3D 化

 3D を担当している佐々木です。今回は「化石と現場の 3D 化」について話題提供します。私たちが暮らす和歌山県には恐竜や海生爬虫類が大繫栄した中生代白亜紀の地層がいくつもあり、実際にスピノサウルスの歯やモササウルスの全身骨格が見つかっています。そこで私たちも化石を探し出して 3D 化してみたいという思いから、現場へ出かけて実践してみました。 3D モデルはスケッチファブにて公開しておりますので、閲覧しつつ読んでいただけると嬉しいです。

まずは博物館のイベントに参加して化石の勉強

 最初に 3D 化したのは三角貝の仲間トリゴニアの一種です。この化石は3月13日に湯浅町で開催された和歌山県立自然博物館友の会主催の化石発掘イベントに参加して、当社の地質・化石担当の新垣氏が見つけたものです。ちなみに他の参加者は状態の良いアンモナイトを見つけていて、内心羨ましかったのですが、ここではアンモナイトと同じ白亜紀の海を生きた「トリゴニア」を 3D 化することにしました。3D化にはフォトグラメトリ専用ソフトMetashapeを使い、撮影時は回転台を使って、合計48枚の画像から構築しました。完成したデータにはテクスチャー情報も張り付けられるので、形状だけではなく、質感や色を観察することができます。

1 カメラは三脚に固定して回転台を仕様して撮影
カメラは三脚に固定して回転台を仕様して撮影
フォトグラメトリによる3D化(青いマスが撮影位置)
3 トリゴニアのテクスチャー付きの3Dモデル
トリゴニアのテクスチャー付きの3Dモデル
4 トリゴニアの3Dモデル
トリゴニアの3Dモデル

トリゴニアデータ

アンモナイトも撮影したい

 タイトルの通りアンモナイトを見つけられなかったのが悔しかったので、新たに化石発掘ポイントを探し出し、念願のアンモナイトの仲間のシャスティクリオセラスをゲットしました。化石の状態が素晴らしいとは言えませんが、うずまく形状とアンモナイト特有の刻みを 3D 化することができました。データ構築の方法はトリゴニアと同じです。

シャスティクリオセラスの化石
6 シャスティスクリオセラスの3Dデータ
シャスティクリオセラスの3Dデータ

アンモナイトのデータ

化石探しがやめられない

 当初は 3D データの構築が目的だったのですが、化石の魅力に取りつかれてしまい、ついつい化石の出る堆積岩を探してしまう日々となりました。その過程で白亜紀の示準化石でもある大型の二枚貝イノセラムスの一種が地層から産状する現場に遭遇することができました。写真のように比較的状態の良いイノセラムスをそのまま 3D 化したいという考えから、地層ごとデータ化することにしました。方法はこれまでと同じフォトグラメトリですが、今回は単焦点24mmのレンズを使って手持ちで撮影しました。まず、現場をデータ化するため230枚撮影、イノセラムスの産状だけのデータは64枚撮影しました。ちなみにスケールは手持ちのスマートフォンを使い、現地にノートパソコンを持ち込みその場でデータを構築しました。完成した 3D データを見ると地層の状態やイノセラムスの産状の様子がはっきりと観察できます。発掘後もデータ上で化石や周辺地形を計測でき、不要な岩などは簡単に消すことができます。このデータを使った模型と本物の化石を共に配置したら見応えのある展示になりそうです。

7 イノセラムスが産状している地層
イノセラムスが産状している地層
8 発掘現場の3Dデータ(青いマスが撮影位置)
発掘現場の3Dデータ(青いマスが撮影位置)
9 産状しているイノセラムスの3Dデータ(青いマスが撮影位置)
産状しているイノセラムスの3Dデータ(青いマスが撮影位置)

発掘現場の3Dデータ(青いマスが撮影位置)

発掘現場

産状

謎の化石

 貝の仲間やアンモナイトの化石を3Dデータ化してきましたが、最後に動物の骨にも見える謎の化石を紹介したいと思います。場所は広川町で前期白亜紀の汽水成層ないし海成とされる地層です。1センチに満たない小さな化石で指の骨の断片のようにも見えます。採取地の近くではこれまでにも恐竜やワニが出ていると聞きますので、もしも脊椎動物の骨だったら…そんな淡い期待でデータをアップしました。今後この化石についてはさらに母岩をクリーニングすると共に、周囲の岩に見られる骨に似た別の化石も観察してご報告していきたいと思っていますので、乞うご期待ください。

謎の化石のテクスチャー付き3Dデータ
11 謎の化石の3Dデータ
謎の化石の3Dデータ

謎の化石のデータ

ニホンアカガエル を観察してきました!

ニホンアカガエル って珍しいの?

 2022年3月3日、和歌山県の紀美野町内にて ニホンアカガエル を観察してきました。水中で息をひそめる姿や、数センチまで近づいた写真も撮影することができました。

ニホンアカガエル Rana japonica

 和歌山県レッドデータブックによると、本種は絶滅危惧1類(CR+EN)に指定されています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/sizen/ryouseirui.html

※上のURLから、「和歌山県レッドデータブック掲載種 両生類」をご確認いただけます。

 絶滅危惧1類(CR+EN)とは絶滅の危機に瀕している種の事です。

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html

※上のURLから、レッドリストのカテゴリー(ランク)についてをご確認いただけます。

 ”絶滅の危機”と言っても紀美野町の ニホンアカガエル は滅多に見つからない生き物ではなく、限られた時期と場所では当たり前のように観察することのできるカエルなんです。そんな当たり前の場所が昔と比べて減ってきているため、絶滅の危機が迫っているんです。

 

ニホンアカガエル を見つけた!

 夜中に田んぼの側溝を覗くと ニホンアカガエル を見つけました!水中で息を潜めています。何だか少し眠たそうに見えるのは自分だけでしょうか…。

ニホンアカガエル
田んぼの側溝にて
ニホンアカガエル
水中の ニホンアカガエル
ニホンアカガエル
数センチまで近づいて撮影
ニホンアカガエル
水中の個体とは雰囲気が違う

 山の染み出し、石や流木の下を確認しながら進んでいくと小さな池を見つけました。踏むと沈んで足がとられてしまいそうな泥地にライトを当てながら探していると、ありました! ニホンアカガエル の卵塊です。半透明でゼリーのようです。周りにはいくつかの卵塊があり、最近産んだと考えられる卵や、もう既に小さなオタマジャクシが発生している塊もありました。意外と産む時期はバラついているのかな?そんな事を感じました。

ニホンアカガエル
ニホンアカガエル の卵塊
頭隠して尻隠さず

ニホンアカガエル 繁殖の様子!!?

 道を進んでいくと、 ニホンアカガエル を2匹見つけました。真っ暗だったのでライトを当てて観察していたのですが、明るい光が嫌なのか少し潜ったり、明るい場所から離れようと泳ぐ様子が観察できました。繁殖行動をしていたのですが、抱きしめられている側は少しぐったりした様子でした。果たしてこの2匹はこの後どうなったのでしょうか…。

ニホンアカガエル が2匹
ニホンアカガエル
ライトを嫌がっているように見えた
強く抱きしめている

 アンフィ合同会社では、今後も自然観察を通して生き物への理解を深めたいと考えています。また、学術的に価値のある発見に関しては当社のHPやSNSも活用し、積極的に報告をしていきます。

インペリアルゼブラプレコ の模型を作製しました!

インペリアルゼブラプレコ の模型!

 個人様からご依頼をいただき、インペリアルゼブラプレコの模型を作製しました!

インペリアルゼブラプレコ
インペリアルゼブラプレコ
インペリアルゼブラプレコ
インペリアルゼブラプレコ
インペリアルゼブラプレコ

 アンフィ合同会社では、博物館や水族館などの施設だけでなく、個人様からのご依頼も承っております。是非、お気軽にお問い合わせくださいませ。

https://amphillc.com/contact

 

また、作製した魚の模型だけを集めたページ「怪魚の部屋」も日々、更新中です!どうぞご覧くださいませ。

 

怪魚の部屋

和歌山市民図書館にて 三葉虫 の展示!!

三葉虫 とは

アンフィ合同会社の新垣です。

 5/2~5/15のGW(ゴールデンウィーク)和歌山市民図書館の2Fにて、当社で製作したレプリカを使った三葉虫をテーマにした展示「5億年前の記憶~三葉虫の魅力~」が開催されます。どなたでも無料で見ることができる期間限定の展示です。是非、足を運んでいただければ幸いです。ここでは、開催まで残りわずかに迫った展示について、見どころを紹介していきます。

 三葉虫 は、古生代のカンブリア紀からペルム紀(約5億年前~約2億5千万年前)まで海にいた節足動物の仲間です。硬い殻をもつことから化石になりやすく、様々な形のものが保存されているため“化石の王様”とも呼ばれます。

三葉虫 化石と拡大レプリカの展示

本展では、本物の化石とそれぞれの拡大レプリカを一緒に設置する予定です。レプリカは40cmサイズの巨大Phacops( 三葉虫 の仲間)を2点、20cmサイズの拡大レプリカを6点製作しています。

今回の目玉は巨大Phacopsで、伸びている状態と丸くなっている姿勢の2点です。元になった標本は別々のものですが、レプリカのサイズを合わせることで、まるで同じ個体が丸くなった様子を再現しています。これは、 三葉虫 の姿勢を見比べていただくためのこだわりポイントです。是非、間近で 三葉虫 が丸まる姿を想像しながらご覧ください。

三葉虫
製作途中の巨大 三葉虫 (右下が元の化石)
三葉虫
丸くなった 三葉虫

 三葉虫 を語るうえで欠かせないのは、多様な”形”があることです。今回は6種類の化石を用意しました。レプリカのサイズを拡大したので、 三葉虫 の“形の違い”に注目してご覧ください。比べてみると、とげとげ、つるつる、平面的、立体的、変な頭!などそれぞれの特徴が見えてきます。ぜひ、自分好みの 三葉虫 を見つけてください。

三葉虫
変な頭 三葉虫
三葉虫
立体的 三葉虫
三葉虫
つるつる 三葉虫
三葉虫
とげとげ 三葉虫

 本展示では、超貴重な「軟体部」まで保存された本物の化石も展示します!5億年前の“生々しい”動物の触角や脚を観察してください。

本展示では、超貴重な「軟体部」まで保存された本物の化石も展示します!5億年前の“生々しい”動物の触角や脚を観察してください。
超貴重な 三葉虫
三葉虫
脚の拡大図
三葉虫
触覚の拡大図

絶景の棚田を手のひらに!( 中田の棚田 )

ドローンで地形をキャプチャ

 9haもの巨大な棚田を3Dデータ化するために、カメラ付きドローンの空撮を地元の棚田の関係者にお願いして実施しました。ドローンは4K撮影が可能で、飛行時間は約8分です。ドローンは棚田全体を見渡せる高台から出発し林縁に沿ってフライトしてもらいました。

中田の棚田
和歌山県紀美野町の 中田の棚田 とドローン

フォトグラメトリで3Dデータ化

 現地にパソコンを持ち込み、撮影してもらった動画を1秒に1枚の画像へと変換し、総数419枚の画像をフォトグラメトリ専用ソフト「Agisoft Metashape」で3Dデータ化しました。図中の青いブロックが撮影位置で、ドローンの軌道となります。ドローンは左回りにフライトしました。

中田の棚田
ドローンからの空撮画像
中田の棚田
棚田をフォトグラメトリ

模型で絶景と人とを繋ぎたい!

 3Dデータを使って手のひらサイズのジオラマ模型を作成しました。小さく出力しても形状が分かるように3D編集ソフトZBrushを使い、勾配を1.5倍程度、表面構造のコントラストを1.6倍程度あげて畦や農道をはっきりさせました。そして、光造形式の3Dプリンターを使い出力し、着色担当に色を塗ってもらって完成です。今後は棚田の生き物も順次3Dデータ化する予定で、現在までにギューリキマイマイやムササビを3Dデータ化してみました。

 完成した模型は棚田の再生プロジェクト(http://kiminoriceterrace.com/)のイベントに活用してもらう予定です。計画では棚田の景観や生物を観察しながら模型に色を塗ってもらい、里地里山の自然により興味を持ってもらうことを期待しています。

 

執筆:佐々木

中田の棚田
完成した中田の棚田の模型
中田の棚田
ギューリキマイマイをフォトグラメトリ
中田の棚田
ムササビをフォトグラメトリ

納品した模型の展示風景をご紹介 (島根県立三瓶自然館 サヒメル )

模型6点を サヒメル 様へ納品しました!

 島根県にある博物館へ模型を納品しました!作製のこだわりについてや、納品物の鮮明な写真については下記URLよりご確認いただけます。

島根県へ 外来生物 の模型を納品!(島根県立三瓶自然館サヒメル)

 施設様の詳細や、特別展については下記よりご確認くださいませ。

島根県立三瓶自然館サヒメル

春の企画展「あなたのとなりのエイリアン−島根の外来生物たち−」

開催日 2022年3月19 – 5月29日

料金 大人600円、小中高生200円、幼児無料

申込み・問合せ 0854-86-0500(島根県立三瓶自然館サヒメル)

https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/event/3637

サヒメル 様での展示風景

 展示風景の写真を、施設の学芸員様に撮影していただきました。

 また、「外来生物の模型ができるまで」という展示パネルを4枚作製していただきました。今回の模型について、どのようにデータを作製したかや、3Dプリンターでの出力について、着色についてなどをわかりやすくまとめていただきました。

 3Dプリンターでの出力前に、メールで3Dデータをご確認いただく事で、納品された際に思っていたのと違う…となる事を避けています。また、色味については両者で所持している図鑑の個体を参考に着色することで、モニターによる色の認識の違いを防ぎました。

 

執筆:江田

サヒメル
特別展の様子
サヒメル
納品したウシガエルとザリガニ
サヒメル
納品した様々な模型
サヒメル
展示パネルの様子
アンフィの模型ができるまでのパネル
サヒメル

 アンフィ合同会社では今後もリアルな生き物の模型やレプリカを作製してまいります。どうぞお楽しみに!

お見積りのお問い合わせやご相談などお気軽にご連絡くださいませ。

https://amphillc.com/contact

電話番号:0734-88-6996(平日9~17時)

Instagram:@amphi_llc

Twitter:@Amphi09LLC

島根県へ 外来生物 の模型を納品!(島根県立三瓶自然館サヒメル)

外来生物 が勢ぞろい!

 島根県に生息する 外来生物 の模型6点を島根県立三瓶自然館サヒメルに納品しました。内訳はブルーギル、ブラックバス、カムルチー、カダヤシ、クサガメ、アメリカザリガニを喰らうウシガエル、です。

淡水に潜む 外来生物 たち

外来生物
ブルーギル 25cm
外来生物
ブラックバス 50cm

 ブルーギル( Lepomis macrochirus )は赤みを帯びながらギラギラとした青い色合いを再現。近所の池で小さいサイズのブルーギルを見かけたことがありますが、この縞模様は小さいブルーギルにも見られます。

 外来生物 の中でも存在感が強いブラックバス( Micropterus salmoides )。緑褐色の体に黒い縦帯が入っています。

カムルチー 70cm
外来生物
カダヤシ 30cm

 カムルチー( Channa argus )は全体的に深緑色のトーンで、暗めの模様をハッキリと際立たせました。

 カダヤシ( Gambusia affinis )は内側のエラや内臓の赤みが透けて見えている様子を再現。こちらの模型の側面部分に黒い模様がありますが、子どもを産むカダヤシのメスに見られる特徴です。

外来生物
クサガメの痛そうな爪
外来生物
クサガメ 甲長30cm

 食い込んだら痛そうな爪を持つクサガメ( Mauremys reevesii )。成熟したメスの顔と首に見られる独特な黄色い模様を描きました。

アメリカザリガニを飲み込むウシガエル

ウシガエルとアメリカザリガニ 最大長60cm
外来生物
横から見た様子

 両手で抱えるほどのサイズのウシガエル( Lithobates catesbeianus )。赤々としたアメリカザリガニ( Procambarus clarkii )は伊勢海老程度のサイズ感。ウシガエルの瞳は黄金色の点々を散りばめて何層も重ねて輝きを出しています。アメリカザリガニの下半身はもうすでにウシガエルの体の中に…。ウシガエルもザリガニも獲って食べたことがありますが、ここまで大きいサイズが現実にいたら、食べごたえがありそうですね!

 標本では表現できない色の鮮やかさを精一杯再現しました。特に”瞳”には私の魂を込めました!島根県立三瓶自然館サヒメルにお越しの際は大きさを体感してみてくださいね!

 

執筆:坂本

 

島根県立三瓶自然館サヒメル

春の企画展「あなたのとなりのエイリアン−島根の外来生物たち−」

開催日 2022年3月19 – 5月29日

料金 大人600円、小中高生200円、幼児無料

申込み・問合せ 0854-86-0500(島根県立三瓶自然館サヒメル)

https://www.nature-sanbe.jp/sahimel/event/3637

三葉虫 の拡大レプリカを作製しました!

丸まった 三葉虫!!

 実際の化石をもとに 三葉虫 のレプリカを作製しました。

三葉虫
標本(右)とレプリカ(左)
三葉虫
標本よりも二回りほど大きい

三葉虫 って?

 およそ5億年前から2億5千年前まで生きていた古生物で、その種類の多さから「化石の王様」として人気があります。節足動物の仲間で、伸びた姿や丸まった姿は同じ節足動物のダンゴムシやムカデに似ています。

レプリカのこだわり

・複眼

 今回作成したファコプス類には現生の昆虫とは比較にならないほど大きな個眼をもつものがいます。通常、昆虫の顔を見ても個眼の一つ一つを見ることはできませんが、ファコプス類の個眼は肉眼でもはっきり見えることが多いです。
 本レプリカは高解像度の写真から3Dモデルを作製することで、元の化石どおり個眼の並びがわかるくらいきれいに複眼が再現されています。
 三葉虫 の中でも特異なこのタイプの複眼は、どのように周りの景色を見ていたのか興味が尽きません。

標本
レプリカ(赤丸部分が複眼)
・丸まった姿勢

 三葉虫 の多くは、丸まった姿勢になることができます。本来、化石は動かないものですが、 三葉虫 は伸びた姿勢と丸まった姿勢の両方から”動き”を想像できることが、人気の理由の一つではないでしょうか。
 三葉虫 が丸まる姿勢をとれるのは、一つ一つ体節がきれいにはめ込まれ、頭と遠い尾部がきっちりはめ込まれるからです。

 作製したレプリカは、きれいに収納された側葉と、頭と尾部がきっちりはまっている 三葉虫 の機械チックな部分も再現されています。

モデル上で伸びた姿勢の標本との重ね合わせ
・化石をもとにした色の表現

 化石からは生きていたころの色がわからないため、元になったモロッコ産化石の黒色とロシア産の化石特有のオレンジ色を再現しました。元にした化石はモロッコ産で、モロッコ産の艶のある黒は化石の微細な凹凸まで保存されている状態の良い証です。ロシア産の艶のあるオレンジ色は、色で産出地がわかるほど特徴的できれいな色でこれまた保存状態の良さを示しています。

選べる二色

 今回作製した種類は”THE 三葉虫 ”ですが、今後はとげとげしたものやつるつるしたもの、へんてこな形のものなどいろいろな種類を作製できることに期待です。

 

執筆:新垣