オオサンショウウオを観察するために、和歌山県の古座川へ行ってきました。
古座川へ行くのは4カ月以上ぶりで、前回行った時、季節はまだ夏でした。
※9月1日の「今日の生き物」参照
今日の生き物NO.35
そのため、探す際の寒さや、この時期にもオオサンショウウオは変わらずに観察できるのかなど若干の不安がありました。
お昼には古座川へ到着し探し始めますが、錆びたような茶色いアユや、ハゼ類などの魚類ばかりが見つかり目当てのオオサンショウウオは全く見つかりませんでした。
また、前回来た時と比べて目視できる魚数は減り、川底の珪藻類が前回より多くヌルヌル滑って川での移動がしにくかった事が印象に残っています。
前回も日が落ちて暗くなった頃に見つかったことから、夜まで車内で待機することにしました。
午後5時半ほどからヘッドライトを付け再開しました。
結果的に前回観察した場所からやや下流側で発見しました。
岩と岩の隙間に隠れていますが、反対に回り込むと顔が見えました。
観察していると、右前肢に大きな怪我をしている個体であることに気づきました。
皮が裂け肉が見えており、オオサンショウウオが動くたびにビラビラと皮が揺れ、痛々しく見えました。
岩の隙間から別の岩の隙間へと移動しますが、怪我している為か動きが遅く見えました。
また、全長は60㎝ほどの個体でした。
10分ほど動き回っていましたが、自分の身体を上手く収められる隙間を見つけたのか、移動をやめました。
顔や身体の模様から前回(8月30日)古座川で見たオオサンショウウオとは別の個体であることがわかります。
京都で見た交雑種と思われるオオサンショウウオは全体的に黒く、三重県で見たオオサンショウウオは全体的に赤っぽくオレンジ色でした。
それらの記憶と比べると、古座川で見るオオサンショウウオは全体的に黄色っぽく、黒斑がやや小さい印象を受けました。
様々な場所で何回もオオサンショウウオを見ることで地域差や個体差があることが少しずつわかってきました。
それらの理解を模型製作へ活かしたいと考えています。
オオサンショウウオは当社のオリジナルグッズであるMuseum on the Wallの題材にもなっている生物です。
B-1 MWオオサンショウウオ壁掛け
これからも定期的に観察し、模型製作の技術力の向上に努めたいと考えています。
カメラ:Nikon COOLPIX W300
ヘッドライト:Helius LED usb充電式
胴長:エクセル チェストハイ ウェーダー