ビオトープを作ろう!

きみの自然体験館では毎月ビオトープ作りを開催しています。町内外を含めた多くの人に参加していただくことで、環境保全活動への理解と取り組みの輪を広げていきたいと考えています。生き物を安心安全に観察できる場所づくりを参加者の皆さんと一緒に考えて作っていきたいです。

本活動は日本両生類研究会と共に実施しています。

●参加費
500円(保険代などにあてさせていただきます)

●持ちもの
汚れても良い服
網やプラケースなどの観察道具
スコップなど環境整備に使える道具(あればお持ちください)
長靴
軍手
雨具(小雨の場合は開催します。
   天候による中止の情報はInstagram:@amphi_llcをご確認ください。)

開催予定日

いずれも10時から12時に活動します。

2025年
・4月5日(土)
・5月11日(日)
・6月14日(
・7月12日(
・8月9日(土)
・9月13日(土)
・10月11日(土)
・11月8日(土)
・12月13日(土)
2026年
・1月10日(土)
・2月14日(土)
・3月14日(土)

ご予約について

こちらのリンク、あるいは以下のQRコードからご予約ください。

※締め切りは各開催日前日の15時までです。

↑予約フォーム

両生類

その他

植物

活動の様子

ニホンカモシカ 縮小全身骨格の標本情報

販売サイトBASEで公開している ニホンカモシカ 縮小全身骨格は、本物の骨を一つ一つ3Dスキャンし、データ上で組み上げて製作しております。以下は、その基となった標本の情報です。

・頭胴長 110cm
・尾長  3cm
・肩高  68cm

当個体は2023年4月11日に和歌山県海草郡紀美野町の道路傍で死亡しているのが発見されました。肋骨に複数の骨折がみられたことにより、交通事故死と考えています。
メスの亜成獣で、CTスキャンから多くの歯が乳歯であることがわかりました。

発見当日に町の教育委員会にお願いして滅失届の提出し、当館で保有する許可を得ました。

標本は「きみの自然体験館」にてご覧いただけます。

当レプリカの販売ページはこちら

発見当時の様子
本個体の剥製と骨格レプリカ
骨格標本とレプリカ

ニホンカモシカとは

ニホンカモシカは本州、四国、九州に生息する日本固有種です。ウシ科のの仲間で四肢は短く、側蹄が発達しています。国の特別天然記念物に指定されています。

岐阜大学動物園生物学研究センターとアンフィ合同会社間における動物骨格の3Dデータ化及び活用

教育を目的とした連携を実施

岐阜大学動物園生物学研究センターは動物園の動物を骨格標本にして収蔵し、動物園の役割や絶滅危惧種の生物学や保全について普及したいと考えています。 

アンフィ合同会社は自然史資料に関わる3Dデータや模型をつくるのが得意な企業で、これまで以上に本物の標本をデータ化してその魅力を発信したいと考えています。 

そこで、両者が連携して実施をはじめた取り組みが、3Dデータや模型をつくって教育普及事業で活用することを目的とした連携です。

どんなことをするの?

岐阜大学応用生物科学部(動物保全繁殖学研究室)では、全国の動物園の飼育動物や野外の動物の遺体を対象に、授業等で骨格標本を作製し、保存・活用を進めています。種の保存法などの規制により国内外の希少動物(生体、遺体、標本など)は学術目的や繁殖計画以外では移動が難しくなっています。そこで、今国内にいる動物の骨格標本からデジタル化を進め、今後の動物園・博物館で活用しやすいレプリカや3Dデータを作っていくことに取り組みます。そのため、以下模型(ガチャの購入を除き)の購入には岐阜大学動物園生物学研究センターの許可を必要とします。

製作した模型(事例)

岐阜大学応用生物学科学部が学術協定を結んでいる九十九島動植物園で、高齢で亡くなった雄ライオンのアサヒと雄チーターのキリ。アンフィ合同会社で頭骨と足形を3Dスキャンし、原寸大の模型を製作しました。これらの模型は動物園や大学でのイベントや教育活動で活用しています。

九十九島動物園のライオン「アサヒ」右が本物
九十九島動物園のチーター「キリ」右が本物

ガチャもあるんです!

イベントの際はガチャガチャの中にアサヒとキリのミニ頭骨を入れて教育普及を目的とした販売を実施しています。また、彼らの足型もミニレプリカとして販売されているので、見かけた際はまわしてください!

ニホンライチョウの全身骨格も!

ニホンライチョウは国内希少野生動植物種に指定されており、種の保存法で守られています。レプリカであればその制限がないため移動や貸し出しがスムーズに行えます。今後様々な博物館や動物園で活用されることを期待しています。

種の保存法

国内外の絶滅のおそれのある野生生物の種を保存することを目的とした法律。絶滅危惧種のうち希少野生動植物種に指定されたものの譲渡しが規制されています。

上記内容に関するお問い合わせは アンフィ合同会社へお願いします。

メール:amphi09llc@gmail.com

電話:073-488-5513

CTによる骨格の3Dデータ化

アンフィ合同会社では株式会社アールエフの産業用CTを使った、新たなレプリカ作成を試みています。本記事ではCTを使った3Dデータ取得の流れをご紹介します。

CTの強みは内部構造までデータ取得ができる点です。そのため、頭骨をCT撮影すると内部の空間を3Dデータ化して、3Dプリンターで出力するとその構造までレプリカとして再現できます。

ニホンカモシカの頭骨をデジタル内でカット
カットしたニホンカモシカの頭骨を光造形式の3Dプリンターでレプリカにしました

光造形式3Dプリンタを使えば本物の骨格のように構造を手に取って観察することができます。これまで表面だけの構造を触れていましたが、CTを使うことで内部も触れることができるレプリカを完成させることができます。

カヤネズミの冷凍標本の骨格を3D化する

手のひらにのる小さなカヤネズミもCTを使えば骨格データを取得できます。さらにZbrushを使って形を整えて光造形式の3Dプリンターで出力すれば拡大模型も作ることができます。

光造形式で3倍拡大にしたカヤネズミの全身骨格レプリカ(着色途中)

魚など遊離した骨を再現する

アユの液浸標本
アユのX線画像

液浸標本もCT撮影することで骨格を取得できます。X線CT画像を見ると背びれや腹びれなど多数の細かな骨が離れていることが分かります。通常骨格標本を作製するときは支持棒などで固定しますが今回はインクジェット式フルカラー3Dプリンターを使用することで肉質部分を透明にして、骨を乳白色にして出力しました。こちらは有限会社Bダッシュと連携して製作しました。

インクジェット式フルカラー3Dプリンターで作成したアユの透明骨格レプリカ

今回紹介した模型についてご興味をお持ちの場合は一度お問い合わせいただければ幸いです。また、現物を直接見たいという場合は「きみの自然体験館」へお越しください。さらに販売サイトでも一般販売を開始しますのでご確認ください。

【 アカハライモリ 】紀美野町自然環境ネットワークのみなさんが色塗り体験をしてくれました。

今日は色塗り体験の日でした!
主催は紀美野町自然環境ネットワークのみなさんです。
 アカハライモリ のメスとオスの模型に着色してくれました。

Today was a day for coloring experience! The organizers were the members of the Kimino Town Natural Environment Network. They colored a model of a female and a male red-bellied newt!

アカハライモリ

ハサミやヤスリをつかってサポート材をはずします。
 アカハライモリ の指は細くて長いので難しい場面もあったようでしたが、慎重に生き物の形をした部分だけを取り出していきます。

Using scissors and a file, remove the support material. The long, thin fingers of the red-bellied newt made it difficult at times, but we carefully removed only the parts that were in the shape of the creature.

アカハライモリ
アカハライモリ

みなさん思い思いの色に着色してくれていました。
今回のテーマである アカハライモリ は黒と赤を使ってくれる方が多かったようで、実際の生き物の色に近づけながら取り組んでくれたのかな~と想像しながら嬉しく思いました。
いろんな色をつかって塗ってくれた方も、自分だけのオリジナル模型に愛着を持ってくれてありがたいです。

Everyone colored the works to their heart’s content. I was happy to see that many of them used black and red for the red-bellied newt, the theme of this year’s exhibition, imagining that they had worked on it while keeping the colors close to those of the actual creature. We are grateful that those who painted the models using various colors have become attached to their own original models.

色塗り体験

「自分たちで色塗り体験を開催したいので模型をつくってほしい!」というご希望がございましたら、アンフィ合同会社(きみの自然体験館)までお問合せください。

We want to hold our own coloring experience, so we want you to make a model for us! If you have any requests, please contact Amphi LLC (Kimino Nature Experience Center).

両生類 自然史フォーラムのお知らせ

2024年6月23日に日本 両生類 研究会が毎年実施する 両生類 自然史フォーラムが開催されます。場所は石川県北陸科学技術大学院大学石川ハイテク交流センターです。

 

アンフィ合同会社も展示とガチャガチャを持っていきます。今回新しくCTでデータ取得をした 両生類 のヘルベンダー(アメリカオオサンショウウオ)とグレーターサイレンのレプリカも持っていきます。

ヘルベンダー
グレーターサイレン

またアンフィ合同会社の佐々木が地域との連携で実施する 両生類 調査について話ます。

昨年の自然観察会の様子
昨年の自然観察会の様子
昨年の自然観察会 棚田
昨年の自然観察会 棚田

13時からは自然観察会も実施されます!会場でお待ちしています!

カエル の模型に色をつけよう(軽食つき)

6月1日に「模型に色をつけよう(軽食つき)」を開催しました。
今回のテーマは カエル 。あらかじめアマガエル、ツチガエル、ヒキガエルの中から好きな種類をご予約いただき、模型を製作しました。

On June 1, “Let’s Color on Models (with refreshments)” was held.
The theme is frogs.We made the models in advance with reservations for your favorite species of tree frogs, wrinkled frog, and toads.

模型は、前回10cmのネコが人気があったので今回のカエルも大きめサイズにしてみました。
実際に3Dプリンターで出力すると、「いいサイズ!」とスタッフ一押しの模型が出来上がりました。

Since the 10cm cat was popular last time, we decided to make the frog a larger size this time as well.
When we actually printed out the model with a 3D printer, it turned out to be a “good size! The model was a hit with all the staff.

カエル
カエル

アマガエルは体色の変化が多様なので、色彩や模様を迷われている方もいました。
図鑑や飼育している カエル などを参考に模型が仕上がっていくの様子は見ている側も楽しいものです。

Some people were confused about the colors and patterns of tree frogs because of their varied body coloration.
It was fun to see how the models were created based on illustrated books and the frogs in their care.

カエル
カエル

完成したアマガエル。
腹側にサインや日付を入れるのもナイスアイデアでした!

Finished tree frog.
It was a nice idea to sign and date the ventral side!

カエル
カエル

こちらはアマガエルとツチガエル。
色の組み合わせや筆の使い方で、それぞれ味のある模型を完成させていただきました!

These are tree frogs and a wrinkled frog.
Each model was completed tastefully by the combination of colors and the use of brush strokes!

ワークショップ「 イエネコ の模型に色をつけよう」を開催しました!

今回の色塗り体験は「 イエネコ 」の模型でした。はじめに軽食をとり、色塗り体験がスタート。 イエネコ と人との関わりやいろんなネコの仲間について学び、模型の完成を目指します。

This time, the coloring experience was a model of “Cat”.
After a light meal, the coloring experience began.
Participants learned about the relationship between Cat and people and its various feline friends, and then set out to complete the model.

イエネコ

水墨画に描かれているネコを参考にされていました。

Referring to a cat depicted in an ink painting.

図鑑やインターネットで調べたり、自宅で飼育しているネコの写真、イメージの中にあるネコなど、いろんなバリエーションが出てきます。

You will find many variations of cats in illustrated books, on the Internet, in pictures of cats you have at home, or in your imagination.

インターネットから3Dモデルを検索し、いろんな角度から観察して着色。

Search for 3D models from the Internet, observe them from various angles, and color them.

暑いのでソーダの色に!
イメージ通りの色を作るのも楽しみ方のひとつです。

It’s hot, so it’s the color of soda! One of the fun parts is to create the color as you imagine it.

ぞくぞくと完成していく中で、いつの間にかネコの集会が始まっていました!(笑)
ほかの方の模型と並べてみると、どれも個性があって面白いです。背中や足先までこだわって塗った模型は愛着がわいてきます。

As they were being completed one by one, a cat Gathering had started before I knew it!  When I put the models side by side with those of other participants, they all have their own unique personalities. I became attached to the models that I painted down to the backs and toes.

ネコの集会

Cat Gathering

その流れで撮影会もスタート。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!☺

The photo session started in that vein. Thank you to everyone who participated! ☺

次回の「模型に色をつけよう(軽食付き)」は、カエルがテーマです。
模型はツチガエル、アマガエル、ヒキガエルから選択できます。

ご参加には事前予約が必要です。くわしくは以下のページよりご確認ください。
皆様のご参加お待ちしています!

The next “Color the Models (with refreshments)” will be on frogs. You can choose from a wrinkled tree frog, japanese tree frog, or toad model. Advance reservations are required. For more details, please see the following page. We look forward to your participation!

レプリカを使って メリコイドドン の化石をカッコよく飾るーその2ー

国立科学博物館のミュージアムショップにて メリコイドドン の化石を購入したので、カッコよく飾る方法を考えた結果、化石をレプリカに埋め込む方法を思いつきました。そのためには、化石をデジタル化して、同原産同属の完全に近い頭骨を見つけて、そして、化石の形に頭骨レプリカを削り出す必要があります。今回は3Dプリンターを使って出力してはめ込む様子を紹介します。

Having purchased a Melicoidodon fossil from the museum store at the National Museum of Nature and Science, I thought of a cool way to display it and came up with the idea of embedding the fossil in a replica. To do this, I would need to digitize the fossil, find a near-perfect skull of the same native genus, and then carve a skull replica in the shape of the fossil. In this article, I will show you how I used a 3D printer to output and fit it in.

メリコイドドン
購入したメリコイドドン の化石
メリコイドドン の頭骨と断片的な臼歯の化石を合わせてみる
メリコイドドン の頭骨と断片的な門歯の化石を合わせてみる

メリコイドドン の化石をはめ込めるように3Dプリンターで出力したのが下の画像です。色は化石を目立たせるため単色で仕上げました。

The image below is a 3D printer output to fit the fossil of Melicoidodon. The color was monochromatic to make the fossil stand out.

そして、化石をはめ込んだ様子が下の画像です。化石がぴったりとはまる様子が良い感じですよね。部分的な化石でもレプリカと組み合わせると、完ぺきに近い化石を手に入れたかのような満足感!

And the image below shows how the fossil is inserted. The way the fossil fits perfectly is a nice touch, isn’t it? When you combine even a partial fossil with a replica, you feel satisfied as if you have a near-perfect fossil!

今回は メリコイドドン のレプリカで化石を飾ってみましたが、今後は他の化石でも工夫して飾ってみると、より楽しい化石の楽しみ方ができるかもしれないですね。

This time we decorated the fossil with a replica of Melicoidodon, but in the future, we may be able to enjoy fossils more if we try to display them with other fossils in a creative way.

レプリカを使って メリコイドドン の化石をカッコよく飾る!

国立科学博物館のミュージアムショップに メリコイドドン の化石が販売されていました。これはアツいと2つ買い、一風変わった飾り方はないかなと、考えてみました。

I went to Ueno because the National Museum of Nature and Science was exhibiting a model delivered by Amphi LLC. As it happened, the museum was also holding a large mammal exhibition3 at the time, so after viewing the exhibition, I looked around the special souvenir corner and found a fossil of a Mericoidodon for sale. I thought this was hot, so I bought a gate tooth and a molar and wondered if there was any way to display them in an unusual way.

メリコイドドン
メリコイドドン の化石

まずは、この化石の3Dデータを取得してみようと、3DスキャナーのRevopoint miracoでデジタル化してみました。

First, I tried to get 3D data of this fossil and digitized it with Revopoint miraco, a 3D scanner.

メリコイドドン の化石を3Dデータ化

回転台に化石をのせて3Dデータを取得。

3D data was obtained by placing the fossil on a rotating stand.

メリコイドドン の臼歯
メリコイドドン の門歯と抜けた犬歯と小臼歯

デジタル化できたので、次に購入した化石の原産地アメリカ・サウスダコダ州のメリコイドドンの頭骨が公開されていないかを探してみると、スケッチファブで Digital Atlas of Ancient Life がCC0で公開されていたので、その3Dモデルを使って、今回購入した化石を組み合わせてみると・・・

Now that I was able to digitize the fossils, I searched for a published skull of a Melichoidodon from South Dakoda, South Dakoda, USA, the state of origin of the next fossil I purchased, and found the Digital Atlas of Ancient Life on sketchfab with CC0, so I used its 3D model to combine the fossils I had purchased with this one.

 

メリコイドドン の頭骨と断片的な臼歯の化石を合わせてみる
メリコイドドン の頭骨と断片的な門歯の化石を合わせてみる

すると上の画像のように化石がフィット!臼歯の配置が右側か左側かで悩んでいたのですが、3Dデータ上であわせるととても分かりやすい!

そして、ここからがデジタルの良いところで本物の化石をレプリカに取り付けられるように、化石部分をえぐります。

Then the fossil fits perfectly as shown in the image above! I was wondering whether the molars should be placed on the right or left side, but it was very easy to understand once the molars were aligned on the 3D data!

And here comes the best part of the digital process: the fossil part is gouged out so that the real fossil can be attached to the replica.

メリコイドドン の頭骨から断片的な臼歯の化石を収められるよう除去した
メリコイドドン の頭骨から断片的な門歯の化石を収められるよう除去した

化石を取り付けられるようにデジタル内で削り取りました。そしてこのあと3Dプリンターで出力開始!

The skull, which has been scraped out in digital form so that the fossil can be mounted, is shown above. The 3D printer will then begin outputting the data!