レプリカを使って メリコイドドン の化石をカッコよく飾るーその2ー

国立科学博物館のミュージアムショップにて メリコイドドン の化石を購入したので、カッコよく飾る方法を考えた結果、化石をレプリカに埋め込む方法を思いつきました。そのためには、化石をデジタル化して、同原産同属の完全に近い頭骨を見つけて、そして、化石の形に頭骨レプリカを削り出す必要があります。今回は3Dプリンターを使って出力してはめ込む様子を紹介します。

Having purchased a Melicoidodon fossil from the museum store at the National Museum of Nature and Science, I thought of a cool way to display it and came up with the idea of embedding the fossil in a replica. To do this, I would need to digitize the fossil, find a near-perfect skull of the same native genus, and then carve a skull replica in the shape of the fossil. In this article, I will show you how I used a 3D printer to output and fit it in.

メリコイドドン
購入したメリコイドドン の化石
メリコイドドン の頭骨と断片的な臼歯の化石を合わせてみる
メリコイドドン の頭骨と断片的な門歯の化石を合わせてみる

メリコイドドン の化石をはめ込めるように3Dプリンターで出力したのが下の画像です。色は化石を目立たせるため単色で仕上げました。

The image below is a 3D printer output to fit the fossil of Melicoidodon. The color was monochromatic to make the fossil stand out.

そして、化石をはめ込んだ様子が下の画像です。化石がぴったりとはまる様子が良い感じですよね。部分的な化石でもレプリカと組み合わせると、完ぺきに近い化石を手に入れたかのような満足感!

And the image below shows how the fossil is inserted. The way the fossil fits perfectly is a nice touch, isn’t it? When you combine even a partial fossil with a replica, you feel satisfied as if you have a near-perfect fossil!

今回は メリコイドドン のレプリカで化石を飾ってみましたが、今後は他の化石でも工夫して飾ってみると、より楽しい化石の楽しみ方ができるかもしれないですね。

This time we decorated the fossil with a replica of Melicoidodon, but in the future, we may be able to enjoy fossils more if we try to display them with other fossils in a creative way.

レプリカを使って メリコイドドン の化石をカッコよく飾る!

国立科学博物館のミュージアムショップに メリコイドドン の化石が販売されていました。これはアツいと2つ買い、一風変わった飾り方はないかなと、考えてみました。

I went to Ueno because the National Museum of Nature and Science was exhibiting a model delivered by Amphi LLC. As it happened, the museum was also holding a large mammal exhibition3 at the time, so after viewing the exhibition, I looked around the special souvenir corner and found a fossil of a Mericoidodon for sale. I thought this was hot, so I bought a gate tooth and a molar and wondered if there was any way to display them in an unusual way.

メリコイドドン
メリコイドドン の化石

まずは、この化石の3Dデータを取得してみようと、3DスキャナーのRevopoint miracoでデジタル化してみました。

First, I tried to get 3D data of this fossil and digitized it with Revopoint miraco, a 3D scanner.

メリコイドドン の化石を3Dデータ化

回転台に化石をのせて3Dデータを取得。

3D data was obtained by placing the fossil on a rotating stand.

メリコイドドン の臼歯
メリコイドドン の門歯と抜けた犬歯と小臼歯

デジタル化できたので、次に購入した化石の原産地アメリカ・サウスダコダ州のメリコイドドンの頭骨が公開されていないかを探してみると、スケッチファブで Digital Atlas of Ancient Life がCC0で公開されていたので、その3Dモデルを使って、今回購入した化石を組み合わせてみると・・・

Now that I was able to digitize the fossils, I searched for a published skull of a Melichoidodon from South Dakoda, South Dakoda, USA, the state of origin of the next fossil I purchased, and found the Digital Atlas of Ancient Life on sketchfab with CC0, so I used its 3D model to combine the fossils I had purchased with this one.

 

メリコイドドン の頭骨と断片的な臼歯の化石を合わせてみる
メリコイドドン の頭骨と断片的な門歯の化石を合わせてみる

すると上の画像のように化石がフィット!臼歯の配置が右側か左側かで悩んでいたのですが、3Dデータ上であわせるととても分かりやすい!

そして、ここからがデジタルの良いところで本物の化石をレプリカに取り付けられるように、化石部分をえぐります。

Then the fossil fits perfectly as shown in the image above! I was wondering whether the molars should be placed on the right or left side, but it was very easy to understand once the molars were aligned on the 3D data!

And here comes the best part of the digital process: the fossil part is gouged out so that the real fossil can be attached to the replica.

メリコイドドン の頭骨から断片的な臼歯の化石を収められるよう除去した
メリコイドドン の頭骨から断片的な門歯の化石を収められるよう除去した

化石を取り付けられるようにデジタル内で削り取りました。そしてこのあと3Dプリンターで出力開始!

The skull, which has been scraped out in digital form so that the fossil can be mounted, is shown above. The 3D printer will then begin outputting the data!

「ティラノサウルスに色を付けよう」を開催しました。

4月13日に「模型に色をつけよう」を開催しました。
今月の模型はティラノサウルス。

 

「闘ったあとだから体に傷をつける!」や「狩りしたから口に血の色を塗る!」など、それぞれの模型にストーリー性がありました☺

次回は5月5日、イエネコの模型です。ご予約おまちしております。
詳細とご予約について

イヌワシに色を付けよう(軽食つき)

今日は月に一度の体験イベント、「模型に色をつけよう(軽食つき)」を開催しました✨

今回のテーマはイヌワシ。

軽食にはアンフィくんカレーと、デザートに杏仁豆腐が登場しました!

はじめに、3Dモデルが模型として出力されるまでの流れを解説して、いざ色塗りです。

元となった3Dモデルをぐるぐる回しながら、「このグラデーションだとリアルに近づく!」「この羽の色は幼鳥なんだね~」などの声が聞こえてきて、観察の成果を発揮しているようでした☺

2024年4月~6月のイベント最新情報

模型に色をつけよう(軽食付き)の日程と模型の内容が決まりました!

4月13日(土) ティラノサウルス
5月5日(日)   イエネコ
6月1日(土)   カエル:ツチガエル、アマガエル、ヒキガエルから選択できます

・時間:12:10~14:10(どの日程も同じです)
・事前予約制のイベントです。詳細はきみの自然体験館のホームページをご確認ください。

きみの自然体験館:アンフィが運営する「きみの自然体験館」の紹介 | アンフィ合同会社 (amphillc.com)

3D模型の色塗り体験(軽食付き)

2024年1月6日に、色塗り体験(軽食付き)を開催しました。

今回の模型はフクロウ。
ゲストに本物のフクロウが登場しました。

体のつくりを観察しながら着色してくれました!

軽食は弊社のイメージキャラクター「アンフィくん」をモチーフとしたカレーでした。

アジアゾウの3Dデータ化とレプリカ製作

アジアゾウの3Dデータ取得とレプリカの製作を7月に実施してきました。こちらは本物のゾウの頭骨をフォトグラメトリで3Dデータ化している様子です。

頭骨以外にも脊椎や肋骨、手足の手根骨や足根骨も含め180パーツ以上の骨をすべての3Dデータ化しました。

そして、完成したのがこちらの3Dモデルです。専門家指導の下で組み上げました。大きな頭に19対もの肋骨、腰椎は3つしかありません。尾は思っていた以上に長いんです。組み上げで気を付けたのは肩甲骨の上端が最も高くなるように調整することと、四肢骨をまっすぐに伸ばすことです。巨大な体を支えるのに適した構造になっているんですね。

さっそく3Dプリンターで出力開始です。こちらは左手の手根骨。

左手の各骨は実物大で出力して針金で組み立てます。卵パックの上に並ぶのは指先と種子骨です。

ミニチュアの交連状態の手も作成して位置を確認しながら組み立てます。色も脂の色をはじめに着色してリアルに仕上げていきます。

手とは別に縮小全身骨格も作成していきます。3Dプリンタから出力されているのは頭と下顎です。

こちらも針金でくみ上げていきます。完成までもう少し!

完成した縮小全身骨格と手の実物大模型です。こちらの模型は2023年12月16日から日本平動物園で見ることができます。

生石高原を3Dデータ化

 生石高原県立自然公園は、標高870メートルの山頂にススキの大草原が広がる人気の観光スポットです。晴天時は六甲や淡路、四国を見ることができます。本記事ではこの生石高原の3Dデータと利活用について紹介します。

ドローンで撮影した生石高原

 紀美野町と有田川町の許可を得て、ドローン撮影を実施しました。ドローンは約5分間の飛行で、写真測量(フォトグラメトリー)専用のソフトAgisoft Metashapeを使って3Dデータを完成させました。使用した機体はDJI AIR 2Sです。

 この3Dデータを基に光造形式の3Dプリンターを使って写真立てつきのジオラマを作製しました。

写真立てつきのジオラマの3Dデータ
写真たて付きの色塗り用ジオラマ

 さらにCG技術を使って、生石高原の秋から冬の様子を動画で再現しました。今後はプロジェクションマッピングやホログラム、メタバースなどへの活用も期待できると考えています。

スケッチファブで公開中!