ニホンアカガエル

ニホンアカガエル を観察してきました!

 2022年3月3日、和歌山県の紀美野町内にて ニホンアカガエル を観察してきました。水中で息をひそめる姿や、数センチまで近づいた写真も撮影することができました。

ニホンアカガエル Rana japonica

 和歌山県レッドデータブックによると、本種は絶滅危惧1類(CR+EN)に指定されています。

https://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/032000/sizen/ryouseirui.html

※上のURLから、「和歌山県レッドデータブック掲載種 両生類」をご確認いただけます。

 絶滅危惧1類(CR+EN)とは絶滅の危機に瀕している種の事です。

https://www.env.go.jp/nature/kisho/hozen/redlist/rank.html

※上のURLから、レッドリストのカテゴリー(ランク)についてをご確認いただけます。

 ”絶滅の危機”と言っても紀美野町の ニホンアカガエル は滅多に見つからない生き物ではなく、限られた時期と場所では当たり前のように観察することのできるカエルなんです。そんな当たり前の場所が昔と比べて減ってきているため、絶滅の危機が迫っているんです。

 

ニホンアカガエル を見つけた!

 夜中に田んぼの側溝を覗くと ニホンアカガエル を見つけました!水中で息を潜めています。何だか少し眠たそうに見えるのは自分だけでしょうか…。

ニホンアカガエル
田んぼの側溝にて
ニホンアカガエル
水中の ニホンアカガエル
ニホンアカガエル
数センチまで近づいて撮影
ニホンアカガエル
水中の個体とは雰囲気が違う

 山の染み出し、石や流木の下を確認しながら進んでいくと小さな池を見つけました。踏むと沈んで足がとられてしまいそうな泥地にライトを当てながら探していると、ありました! ニホンアカガエル の卵塊です。半透明でゼリーのようです。周りにはいくつかの卵塊があり、最近産んだと考えられる卵や、もう既に小さなオタマジャクシが発生している塊もありました。意外と産む時期はバラついているのかな?そんな事を感じました。

ニホンアカガエル
ニホンアカガエル の卵塊
頭隠して尻隠さず

ニホンアカガエル 繁殖の様子!!?

 道を進んでいくと、 ニホンアカガエル を2匹見つけました。真っ暗だったのでライトを当てて観察していたのですが、明るい光が嫌なのか少し潜ったり、明るい場所から離れようと泳ぐ様子が観察できました。繁殖行動をしていたのですが、抱きしめられている側は少しぐったりした様子でした。果たしてこの2匹はこの後どうなったのでしょうか…。

ニホンアカガエル が2匹
ニホンアカガエル
ライトを嫌がっているように見えた
強く抱きしめている

 アンフィ合同会社では、今後も自然観察を通して生き物への理解を深めたいと考えています。また、学術的に価値のある発見に関しては当社のHPやSNSも活用し、積極的に報告をしていきます。