CTによる骨格の3Dデータ化 アンフィ合同会社では株式会社アールエフの産業用CTを使った、新たなレプリカ作成を試みています。本記事ではCTを使った3Dデータ取得の流れをご紹介します。 CTの強みは内部構造までデータ取得ができる点です。そのため、頭骨をCT撮影すると内部の空間を3Dデータ化して、3Dプリンターで出力するとその構造までレプリカとして再現できます。 ニホンカモシカの頭骨をデジタル内でカット カットしたニホンカモシカの頭骨を光造形式の3Dプリンターでレプリカにしました 光造形式3Dプリンタを使えば本物の骨格のように構造を手に取って観察することができます。これまで表面だけの構造を触れていましたが、CTを使うことで内部も触れることができるレプリカを完成させることができます。 カヤネズミの冷凍標本の骨格を3D化する 手のひらにのる小さなカヤネズミもCTを使えば骨格データを取得できます。さらにZbrushを使って形を整えて光造形式の3Dプリンターで出力すれば拡大模型も作ることができます。 光造形式で3倍拡大にしたカヤネズミの全身骨格レプリカ(着色途中) 魚など遊離した骨を再現する アユの液浸標本 アユのX線画像 液浸標本もCT撮影することで骨格を取得できます。X線CT画像を見ると背びれや腹びれなど多数の細かな骨が離れていることが分かります。通常骨格標本を作製するときは支持棒などで固定しますが今回はインクジェット式フルカラー3Dプリンターを使用することで肉質部分を透明にして、骨を乳白色にして出力しました。こちらは有限会社Bダッシュと連携して製作しました。 インクジェット式フルカラー3Dプリンターで作成したアユの透明骨格レプリカ 今回紹介した模型についてご興味をお持ちの場合は一度お問い合わせいただければ幸いです。また、現物を直接見たいという場合は「きみの自然体験館」へお越しください。さらに販売サイトでも一般販売を開始しますのでご確認ください。 共有:TwitterFacebook 関連